ippo: 2008年1月アーカイブ

うつ病と気持ちの落ち込みの見分け方


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うつ病は治療すれば治る病気なのですが、症状の特性やうつ病に対する知識不足のため特に軽度の場合うつ病だと自覚がないまま適切な治療を受けないでいるケースが非常に多いといわれています。うつ病の症状が軽いうちに治療するには、うつ病になるとどんな症状が現れるかの正しい知識をもって、早い段階でうつ病を発見することが必要です。うつ病と「ただ気持ちが落ち込んでいる」というのは症状は似ていますが同じではありません。「気持ちが落ち込んでいる」状態が全てうつ病だとはいえないので、うつ病で現れる症状との違いも覚えておくと良いと思います。この違いを見分ける目安は「気持ちの落ち込み」によっておこる不調が2週間以上続いているか、通常の生活や仕事に支障が出ているかどうか、検査を受けても原因の特定できない身体の不調・症状があるかどうかの3点です。これらに当てはまっている場合はうつ病の可能性があるといえます。うつ病の精神面の症状には、物事を前向きにこなせない早くできない、集中力の欠落、仕事の効率が悪化、人と接するのが辛い、人と会いたくない、悲観的な考えが頭を離れない、などがあります。身体面での症状には、頭痛・めまい・不眠・胃痛・食欲不振・過食・便秘・のどの渇き・胃のむかつき・肩こり・腰痛・身体の痛み・手足のしびれ・暑くないのに汗をかく・動機・息切れ・生理不順(女性)・性欲減退・排尿不全などがあげられます。

うつ病の診断とDCM-Ⅳ


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最近ではうつ病の診断をDCM-Ⅳというマニュアルによって行われることが多くなっているそうです。DCMとは「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorde」の頭文字ととった略で、日本語では「精神疾患の診断と統計の手引き」ということになります。その第4版がDCM-Ⅳというわけです。このDCM-Ⅳはアメリカ精神医学会が作成した精神科の診断マニュアルで、日本の多くの精神科でも診断基準として用いられています。このマニュアルではうつ病を症状の程度や持続している期間に応じて重症のうつ病と軽症のうつ病の2つに分類して診断の方法を決めています。この診断方法については、また別の機会にご紹介させていただきたいと思います。またうつ病は性格・人間性などによって発症しやすさに差があるといわれています。一般的にうつ病にかかりやすいと考えられているのは、まじめで几帳面、頑張りすぎるタイプの人です。まじめで几帳面で妥協できない、ひとつのことに固執する、頑固・柔軟性がない、他人の評価を気にする、自分に否定的、物事の優先順位を決められない、悲観的に考えがち、感情表現がうまくできない、自尊心が高くない、両極端の考え方をする、ひと任せにできない、などのタイプに当てはまるひとは、ストレスをためやすくうつ病になりやすいといわれています。日ごろから意識するようにすることでうつ病の予防にもなると思います。

大うつ病にあてはまる症状


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最近のうつ病の診断にはアメリカ精神医学会によって作成されたDCM-Ⅳという精神科の診断手引書に基づいて行なわれることが多いのですが、このDCM-Ⅳではうつ病は「大うつ病」と「軽症うつ病」の2種類に分類されています。このうち大うつ病は、9項目挙げられた症状のうち5項目以上が1週間以上続いている場合に診断されるのだそうです。大うつ病の診断基準となる9つの項目は、1:不安・憂鬱・イライラが一日中続く日の割合が、続かない日よりも多く、その状態が1年以上継続している。2:1の項目に当てはまり、さらに3~9の項目のうち2項目以上に該当し、それが1年以上継続している。3:食欲の増進・減退、1ヶ月で5%以上の体重の増減が、食事を制限していないのに起こる。4:睡眠が多くなりすぎている、または十分に睡眠ができない。5:ほとんど毎日のように焦り・苛立ちや元気がない状態が続いている。6:気力が沸かない、疲れやすいといった症状が原因が特にないのにほぼ毎日続く。7:自分に自信が持てない・存在価値が低く感じられる、自分が罪深いんだとほぼ毎日思っている。8:集中力や思案する力がなくなり判断・決断する能力がない。9:特別な理由がないのに自殺したいと思ったり、死について考えることが多くなっている。

うつ病による全身にあらわれる症状


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うつ病は心の病気だと思われていますが、精神の障害は身体にも影響を及ぼします。うつ病の症状で朝早く目が覚めて眠ることができないために休息が十分にとれないことによってうつ病の状況はさらに悪くなります。うつ病によって食欲がなくなったり、食べ物が美味しく感じられなくなることもあります。頭痛や全身の倦怠感がひどく、何らかの病気にかかっているのではないかと思うものが、うつ病による症状だということがあります。このように身体に何らかの不調を感じているにも関わらず検査によって原因が特定できず異常がない場合には、うつ病の可能性が高いといえます。うつ病によって表れる身体の症状はとても多様で特定することができない場合が多いです。しかしうつ病という病気がどのような病気だとか、うつ病にはどのような治療法があるのかということを知っている人はとても少ないと思います。日本人の5人に1人が生涯で一度はうつ病になると言われていて、さまざまなメディアでもうつ病について取り上げられているにも関わらず、これほど身近でありながらうつ病に関する情報や認識はまだまだ少ないのです。うつ病の治療法や予防法というものもありますので、これらを知っておくことはとても大切なことだと思います。

脳にあるうつ病の原因


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うつ病にかかる原因はいったいどこにあるのでしょうか?うつ病は精神的な疾患なので心理的な要因についてはさまざまな理由が述べられていますが、うつ病の原因は脳の働きにあると言われています。脳は絶え間なく活動しつづけていて、その間脳の中では感情のもととなる化学物質が作り出され分泌されます。また微弱な電気を発しています。脳がこのような働きをすることで人間の運動機能や感覚、喜び悲しみなどの感情や身体の調子を調整したり感じられるのです。このように脳内で化学物質の生成などの活動が正常に働かなくなることでうつ病が起こると考えられているそうです。このため、うつ病になると健康な状態のときと違った精神状態になり苦しい哀しいといった感情をコントロールできない状態になるというわけです。しかし脳の働きが乱れてうつ病の症状が現れるメカニズムについてははっきりと解明されていないのだそうです。うつ病は遺伝的な体質も関係があると言われていますし、悲しいことが起こったりストレスがきっかけとなってうつ病の症状が現れることもあれば、きっかけになる出来事などが何もなくてもうつ病になることもあるそうです。しかし、うつ病は脳内の不調が原因であるので、医学的な治療が可能だということは間違いない真実です。

有名人とうつ病


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うつ病には、かかりやすい性格というものがあります。仕事に熱心であり責任感が強く、物事に徹底的に没頭することができる、ほかの人への配慮ができる、という人はうつ病になりやすい性格といえます。このような性格をメランコリー親和型といいます。このメランコリー親和型の人は周囲の人から頼られやすく責任感のある職業に就くことが多いようで、ストレスを受けやすい状況にあることも多いと考えられます。イギリスの首相であったチャーチルがうつ病であったことは一般的によく知られています。まだうつ病について研究が進んでおらずうつ病の治療法もあまりなかった時代で、チャーチルは、自分のこのうつ病の症状のことを「わたしの黒い犬」と呼んでいたそうです。うつ病や自律神経失調症という病気は、脳の働きによって分泌される物質がアンバランスになるために起こります。うつ病や自律神経失調症などは精神的な病気と言われていますが、実際にはうつ病や自律神経失調症は心だけの問題ではありません。現在はもちろん過去の有名人もうつ病に悩まされている人がたくさんいます。現代ではうつ病の研究も進み医学的治療によってうつ病は治療することが可能になったといわれています。うつ病についての正しい知識を身に付けておくことは大切なことなのです。

うつ病の種類


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生きていて生活をしている限り誰でも落ち込むこと、ショックなことはあります。しかしだたそれでだけではうつ病とは違います。うつ病と気持ちの落ち込みはどこに違いがあるのでしょうか。うつ病には発症の原因や症状によっていくつかの種類があります。内因性のうつ病とは元々うつ病になりやすい要素をもっている人が発症するうつ病の種類で、ほかの種類のうつ病に比べて病気であると判断しやすいうつ病です。内因性のうつ病は他のうつ病に比べて抗うつ薬による治療の効果が最も高い特徴があります。また内因性のうつ病の場合、他の種類のうつ病に比べて脳の中の変化が明確なのも特徴です。内因性うつ病の症状は、単極性と呼ばれるうつ状態だけが繰り返し発症するケースと、双極性と呼ばれる躁とうつを交互に繰り返すケースのふたつのケースがあります。一般的に双極性の場合は「躁うつ病」と呼ばれています。また親しい人と死別したりショックな出来事が起こって落ち込んだことによって発症するうつ病を「反応性うつ病」または「反応性うつ状態」といい、軽症の場合は時間が経過することで回復しますが、ひどい症状の場合は治療を行なうことも必要になります。性格によっては、小さなことでもしばしば落ち込むことがありますが、このようなケースのうつ病を「神経症性抑うつ」といいます。これらの症状は病気としてあつかうことが難しい場合も多く、治療しても完治しにくいことが多い特性があります。

うつ病の分類の問題点


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うつ病は、その発症原因などの特徴から、遺伝などのうつ病にかかりやすい要因をもっていることで発症する「内因性うつ病」やショックな出来事など心因によって発症する「反応性うつ状態」性格的な要因で発症する「神経症性抑うつ」特定の身体的は発病が原因でおこる「症候性うつ病」などに論理的に分類されています。しかしこれらのうつ病の分類にはいくつかの問題点があると言われています。どのうつ病の状態も反応性のうつだと言うことができ、神経症性にもあてはまってします。また、これらのうつ病の分類は初めての診断ではできないという問題もあります。これは治療を続けていく中である程度分かってくることであってうつ病の治療の方針を検討する治療初期の段階で分かるものではありません。このようにうつ病の分類を治療に反映させることは難しく種類分けをすることに意味がないという意見もあり、ある程度症状の重いうつの状態を「大うつ病」と呼ぶ考え方が主流になってきているようです。うつ病かどうかを見極めるには専門医の診断を受けるのが一番だと思います。うつ病以外にも「気持ちの落ち込み」を起こす病気も数多く存在します。うつ病に似た症状を起こす病気には、痴呆症、更年期障害、パニック障害、不安神経症、自律神経失調症などがあります。これらの症状を自己診断などで判別することは難しいので専門医の診断をうけ、適切な治療を行なうことが大切です。

うつ病の初期症状


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うつ病は初期段階で自覚症状があることは、ほとんどありません。何かしらの異変を感じてもうつ病だと疑いをもつことは少ないと思われます。うつ病の初期に現れる症状について理解しておくことで初期の軽い段階のうつ病を発見し早期に治療しうつ病を治すことができれば楽ですね。うつ病の初期の段階ではどのような症状が起こるかをご紹介したいと思います。まず初期のうつ病の症状としては、眠れないなどの睡眠障害、食欲の低下などの食事の障害、倦怠感が代表的です。いつも当たり前に習慣として行なってきたことが億劫になってきて出来なくなるというのが初期うつ病の特徴的な症状です。たとえば毎朝読んでいる新聞を読むのが億劫になって読めなくなる、外出前の化粧をすることが億劫になるといったことです。また着る服の色がだんだんと黒っぽい服装になってくるという特徴があるとも言われています。このようなうつ病の症状は何らかの原因によって脳内に分泌される神経伝達物質などのバランスが悪くなったことによって起こります。うつ病によって起こる精神的な症状は性格や気持ちの持ち方で変わるといったものではありません。このような意識をうつ病にかかった人の家族や職場などの人や本人が持っていることで治療の効果も変わってくることがあるそうです。

うつ病の原因とは


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うつ病という病気は、無気力な状態や憂鬱な気持ちが長い期間回復せずに継続して続き、日常の生活に支障が生じる病気です。うつ病はストレスやショックな出来事などによって脳の中のセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の働きに乱れが生じて感情や精神状態、また思考などが異常をきたすことで起こると言われています。このセルトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質は、活力や意欲を脳内で伝える役目を担っているので、これらの働きに異常が生じると意欲の消失、気力がなくなる、落ち込んだ気持ちなどのうつ病の症状が現れるようです。なので、うつ病の治療ではこの脳の中の神経伝達物質の異常な状態を修正して正常に戻すことでうつ病の症状を改善します。そのほかうつ病に治療には精神療法や休養といった方法も効果的で、これらの3つの治療を複合して行なっていくことでうつ病を短い期間で治すことも可能になるということです。しかし多くの人たちが、うつ病の症状が気持ちの弱さや性格的な問題によるものだと思ってしまい、さらに焦りなどからストレスを生みうつ病を悪化させることも少なくないそうです。うつ病の症状にはさまざまな原因がありうつの程度もいろいろなので、これらを総合的に考えながら治療を行なうことが必要なのですが、気持ちのもちようや性格を改善しようとしてもうつ病を回復させるはできないどころか、逆効果にさえなってしまいますので、うつ病について正しく理解した上で診断・治療を行なうようにしましょう。

うつ病とストレスの関係


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"うつ病になる原因はさまざまです。なかでも日常の生活のなかでのストレスはうつ病やさまざまは病気の原因にもなるのでストレスには注意が必要です。日常生活を送るなかでいろいろなストレスを受けることがあります。親しい人がなくなったり、夫婦不仲から別居や離婚の問題などの辛い出来事で落ち込んだり、反対に喜ばしい出来事にみえることでもストレスになる場合もあります。このストレスはうつ病が発症する原因になることがあります。うつ病になる原因は落ち込みやストレスだけではなくさまざまな原因があるのですが、ストレスの原因がはっきりとしている場合、このようなうつ病は比較的治りやすく治療も短期間でおわることが多いといわれています。うつ病発症のきっかけになるようなストレスをうける主な出来事には、失業・退職・経済的な問題・仕事の疲労・出産・親しい人との死別・月経・転居・家庭内の問題・病気などが挙げられます。近年の社会生活で陥る症候群といわれる症状も、ストレスによって起こるうつ病の場合もあるようです。たとえば仕事に没頭しすぎた反動で無気力になる「燃え尽き症候群」やデジタル製品についていけない不安感やデジタル環境に依存しすぎる「テクノ症候群」住居を購入して転居したにも関わらずその土地になじめずにうつ病になる「引越うつ病」などが挙げられます。
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うつ病の治療のポイント


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うつ病を治すためには、心身ともに休養をとること、そして薬による治療が基本になります。うつ病の原因はストレスなどによることが多いので、まずゆっくりと十分な休養を取ることが大切です。まわりにある仕事や家庭のことや人間関係の負担を一旦置いて、身体と心をゆっくりと休めるようにしましょう。休養をとりながら、うつ病の原因である脳内の神経伝達物質のはたらきを正常にもどす効果のある薬による治療を行ないます。うつ病の治療には抗うつ薬などの薬による治療も必要です。うつ病がいくら心の病だと言われていても身体のなかに実際に異常が起こっているのですから、この異常を元に戻さなければうつ病は回復しません。それどころか適切な治療を行なわないでいるとうつ病の症状はますます悪化していきます。うつ病の人はどうしても物事を否定的に考えてしまう傾向にあります。さらにうつ病にかかりやすい人の性格的なこともあり、薬を用いたうつ病の治療に抵抗を持つ人が多いのだそうです。うつ病は気持ちのもちようや性格を改善したからといって治るものではありません。そのような気持ちが反対にストレスや焦りとなりうつ病の症状を悪化させてしまうこともあります。うつ病にかかっている人の家族や親しい人は、ゆっくりとした休養と薬による治療を受けるようにうつ病の人に働きかけてみましょう。

うつ病の治療の流れ


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うつ病には即効性のある治療法というものはありません。しかし、うつ病は治るまでに時間がかかる場合もありますが、早い段階で発見できれば適切な治療で長引かせずに治ることもある病気です。うつ病が気持ちのもちようや自分への甘えなどで起こるものではなく、病気として認識し理解すること、そしてうつ病を治すことを焦ることなく治療することがポイントです。実際にうつ病の治療を行なっている病院での診察、治療の流れは十分な問診を行って症状を把握した上で、症状に合わせた薬による治療が行なわれるという流れになります。これは風邪などの症状の診察や治療の流れと同じです。うつ病の診察での問診では、具体的にはどのような症状が出ているか、うつ病の症状だと思われるものはいつ現れたか、その前後の出来事で大きく環境が変わるようなことはあったか、などを聞いて、医師はうつ病になったと思われる原因やうつ病の症状のタイプなどを探し出します。そしてそれらの診断に基づいてうつ病の症状に合わせた薬による治療をしていきます。またうつ病の治療では薬による治療と同時に心身共に休養させることが重要な治療です。精神的に抱えている負担を軽くすることがうつ病の回復のきっかけになります。

うつ病の薬


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うつ病の治療の基本は、脳内で異常を起こしている神経伝達物質のはたらきを正常に戻すための薬による治療と精神的な負担を軽くするための心身の休養です。うつ病の治療に使う薬は「抗うつ薬」という種類の薬です。この「抗うつ薬」は脳内でバランスがおかしくなっている神経伝達物質の働きを修正してうつ病の症状を改善させる効果があります。抗うつ薬を服用することで不安や憂鬱感を和らげることでうつ病の症状を改善しますが、性格そのものが抗うつ薬によって変わるということではありません。抗うつ薬の服用にあたっては専門医の診断による指示に従うことが一番重要です。薬と服用する量や期間を自分の判断で変えてはいけないのです。抗うつ薬の効果には即効性はありません。適切な量を継続して服用することで2週間から4週間程度で少しずつうつ病の症状が改善してくるのだそうです。風邪薬のような即効性のある効果はありませんが、うつ病の原因である脳内の異常を改善する効果は実証されています。抗うつ薬は40年前から改良されながら使用し続けられてきた薬で、いくつかの種類があって、それぞれ効果に違いがあります。抗うつ薬の主な種類には、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、SNRI、SSRIなどがあります。

抗うつ薬服用時の注意


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うつ病の治療に限らず薬を服用する際には、医師の指示に従って薬の特徴をきちんと理解した上で行なうことが基本です。特にうつ病の治療に用いる抗うつ薬は服用し始めても効果はすぐには現れません。これはうつ病の改善は即効性があるものではないことを理解していれば心配することではありません。一般的には抗うつ薬の服用をはじめてから2週間から4週間ほどしてうつ病の症状が改善され始めるようです。うつ病の症状によって抗うつ薬の処方される量は異なります。またうつ病の治療で副作用を避けるために抗うつ薬は少量を服用して薬になれてきたら、だんだんと服用する量を増やしていくという治療が一般的だそうです。うつ病以外の病気の場合でもみられるのですが、症状が改善すると自分の判断で薬の服用をやめてしまう人がいます。うつ病の症状が薬によって抑えられている状態なので、医師の指示なく薬の服用を止めてしますとうつ病の症状は再び悪化し、このようなことを繰り返すことでうつ病を長期化させる場合もあります。うつ病の治療中の薬の服用は医師の指示に従うことが重要なのです。うつ病の症状が実際に改善されてくれば服用する薬の量は少なくなります。また抗うつ薬の常習性を心配される方もいるようですが、抗うつ薬には習慣性や常習性はありません。自己の誤った知識で薬による治療を変えないようにしなければうつ病は治りません。

うつ病の疑いがあるときには


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うつ病には明らかな症状というものがありませんから、もし自分自身でうつ病かもしれないと思ったら、まずはうつ病だと思われる症状が続いている期間を考えてみましょう。うつ病の症状(とくに精神的な症状)が一時的に発症することは、意外とよくあります。ちょっとした気の沈みや落ち込むことは日常生活のなかでもよくあることです。しかしこれらの症状が2週間以上継続している場合にはうつ病の可能性が高いです。そのような場合はうつ病の専門医に相談してみることをお勧めします。軽いうつ病の症状のうちに専門医に相談することで症状が悪化するまえにうつ病治療ができますし、相談できる人がいて安心できることがうつ病の改善には大切なことです。医師に相談することを避けたいと思うことがうつ病の特徴ですし、そう思ったのであれば医師に相談することがより大切でしょう。診断を受けてうつ病ではなかったとしたら心配ごとがひとつなくなるわけですから、どちらにしても気軽に相談できる専門医の診断を受けてみることです。精神科というのは行きにくいところだとは思いますが、本当にうつ病になっているのであれば専門の医師ほど頼りになる相手はいません。うつ病かもしれないと思ったら、ぜひうつ病の専門医に相談してみるべきだと私は思います。

薬物によるうつ病の治療


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うつ病の治療の方法には、まず休養が大切です。そして休養と共にうつ病の治療の基本になるのが薬物による治療なのですが、薬物によるうつ病の治療にはどのような薬を使用するのでしょう。うつ病の研究が進んだ現在では、うつ病は脳内で神経伝達を行なう機能が正常に働いていない状態だと考えられています。この「神経伝達を行なう機能」が異常な状態になっていることで、正常な感情や思考ができなくなるのがうつ病の状態です。なので、この脳内の障害を薬によって改善するのが薬物によるうつ病の治療なのです。うつ病の治療に用いられる薬を抗うつ薬といいます。うつ病に治療に用いられる抗うつ薬は、三環系抗うつ薬、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの様々な種類があります。うつ病の治療に薬物が用いられるようになった最初のころは主に三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬が使われていたのですが、研究がすすむにつれてSSRIやSNRIなどのより副作用の少ない種類の抗うつ薬が開発されました。三環系抗うつ薬にはイミプラミン、トリミプラミン、アミトリプチリンなどがあります。SSRIにはパロキセチン、フルボキサミンなど、そのほかにもトラゾドン、スルピリドなどの抗うつ薬を用いてうつ病を改善します。

精神療法によるうつ病の治療


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"うつ病の治療法で精神療法というと、何か特別な治療なのかと気構えてしまいがちですが何もたいしたことがないことです。うつ病の精神療法は基本的に、診断してもらっている医師とよく話し合うことなんです。医師の治療といってもカウンセリングのようなもので、日々の生活での問題や悩んでいること、または考え方について医師に話してみることからはじめるといいでしょう。医師にそれらの話をすることで自分が何の原因でうつ病になったのか気付いたり、その原因を改善していくために行なうのが精神療法によるうつ病の治療の方法です。精神療法によるうつ病の治療は、うつ病が発症した原因となっているストレスがはっきりしていて症状が軽い場合に行なわれることが多いうつ病の治療方法で、反対に重たいうつ病の症状の場合には精神療法を用いることで症状がより悪い方向に向かう可能性もあるそうなので注意が必要です。うつ病は治療方法の選択と治療の順番が大切で、うつ病の改善のための基本となるのは、休養と薬物による治療です。実際には、これらの方法によってうつ病の症状が軽くなってきた段階でカウンセリングを行なったり精神療法を取り入れていくことが多いのだそうです。
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季節性うつ病とは


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季節性うつ病とは、冬季うつ病とも呼ばれているうつ病の一種で毎年秋から冬の季節になると気分が落ち込み、何事にもやる気が出なくなる症状のことをいいます。この季節性うつ病も症状がひどい場合には、日常の生活が行なえないようになることもあるそうです。季節性うつ病は気温が低くなり寒くなっていくほど身体が重たく感じたり頭がはっきり冴えないようになるようです。これらは日照時間が短くなっていくにつれて起こるとも言われています。季節性うつ病の症状も気持ちが塞ぎがちになり、前向きな考えができなくなり悲観的になります。また十分に睡眠を取っていても眠たくて起きられない症状がみられたり、パンや米やスナック菓子などの炭水化物が食べてくなる症状が現れることもあるようです。このような症状が続くのであれば季節性うつ病の可能性があると言えます。季節性うつ病は冬季に発症することが多いといわれていますが、冬だけでなく夏に季節性うつ病が発症するケースもあるのだそうです。季節性うつ病はだいたい同じ時期に毎年繰り返し症状が現れることが多いようですが、一定の時期を過ぎると回復するので、うつ病だという自覚がない人がほとんどで治療することもないままということが多いと予想されます。

季節性うつ病の原因と改善


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"季節性うつ病とは、ある一定の季節だけうつ病の症状が現れるのですがその時期が過ぎると症状が治まるうつ病の一種で、冬季に発症するケースが多いことから冬季うつ病と呼ばれることのあるうつ病です。季節性うつ病は気温が下がっていくことや日照時間が短くなっていくにしたがって症状が出てくることが多いことから、日照時間が関係していると考えれらています。季節性うつ病にかかる人の割合は日照時間の短い北の地方のほうが多いといいます。このようなことから季節性うつ病の治療には、光による治療(光療法)が効果的だと考えられています。実際の季節性うつ病の治療には「高照度光療法」という治療法があり、この治療法は1日に15分から2時間程度2,200ルクスから3,500ルクスの強い明るさの蛍光灯の光を浴びるというものです。この光療法によってうつ病の人の心身の調子を整えることができるそうで、抗うつ薬による薬物療法と共に行なうことで季節性うつ病を改善していくのが効果的だということです。このようにうつ病の治療や研究は進歩しており症状に適した治療法を選択していくのですが、うつ病が病気という認識が広く理解されていないために実際にはうつ病の治療を受けていない人が全体の半数にのぼるとも言われています。"

仮面うつ病


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うつ病は心の病気と言われることもあるように精神的な症状が現れるものだと思われがちですが、うつ病の症状はまず身体的な症状として現れることが多いです。身体的な症状と平行して精神的な症状も現れはじめるのが一般的なうつ病の症状なのですが、うつ病の精神的な症状が表面上現れないで身体的な症状ばかりが現れるうつ病の状態のことを「仮面うつ病」を呼んでいます。本来現れるはずの精神的な症状が強い身体的症状に隠れた状態であるために仮面うつ病という病名で呼ばれているのです。うつ病の精神的症状には、悲観的思考、意欲低下、絶望感、憂鬱環などがありますが、これらの症状が表面化しないのが仮面うつ病の特徴です。反対に仮面うつ病の場合は頭痛やめまい、肩こり・腰痛、疲労感や眠気が解消されない、食欲が出ない、過食気味などの身体的な症状がより強く現れます。仮面うつ病も普通のうつ病と同様に、今までやっていたことをするのが急に億劫に感じるようになり、出来なくなってしまいます。しかし仮面うつ病の症状は普段でも感じる身体の不調と変わらないので、本人はもちろん診断した医療機関でさえもなかなかうつ病であることを発見することができない場合が多いようです。

うつ病の予防


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うつ病が発症する原因はさまざまで症状も多様なのですが、うつ病を予防するために自分自身でできることはどんなことでしょうか。うつ病の原因や症状はさまざまなのでうつ病を予防するための方法もいろいろなものがあると思います。まずうつ病の予防に効果的だと考えられているのが脳内物質であるセロトニンを分泌させやすくすることです。脳内のセロトニンはうつ病と密接な関係があると言われています。このセロトニンが分泌されやすいようにすることでうつ病を効果的に予防できると考えられています。うつ病を予防するのに有効なセロトニンを多く分泌させるためには、日光を浴びること必要です。また運動量が不足している状態ではセロトニンの分泌は減少してしまうらしいので適度な運動を続けることもうつ病予防には有効だといえます。また気持ちを切り替えることでうつ病の予防になります。頑張り過ぎないようにする、失敗しても次頑張ればいい、困ったときには周囲の人に相談すればいい、という気持ちを意識的に持つように心がけます。またうつ病の予防には魚を食べることが効果的といわれています。特に産後うつ病の予防には効果的だといわれていて、ある研究結果によると魚の消費量の多い国では産後うつ病の発症率が低いと立証されているそうです。

うつ病の本について


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"うつ病についての知識はまだまだ広く認知されていません。そのために正しい治療を行なわないままうつ病の症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。うつ病のことをうつ病の本から学び知識をつけるのは良いことでしょう。ただしうつ病についての考え方や改善の方法には人によって違いがあり、正解がひとつだけではないということを覚えておく必要があります。うつ病の本は著者によって内容が異なりますので、うつ病の本を選ぶ際には十分に検討してから購入を決めるようにするほうが良いでしょう。また共感できる内容のうつ病の本を何冊か買うようにすることもお勧めします。そして注意していただきたいことは、うつ病についての知識を得ることによって、下手をすると自分自身がうつ病の症状に陥ってしまうこともあるということです。なのでお勧めしたいうつ病の本は、うつ病のしくみや原因を解説した本よりも、うつ病を体験した著者によって書かれたうつ病を克服した体験談などです。これらの本は解説本とは違ってうつ病で悩んでいる方の励みになり支えや目標になるように思います。うつ病の本の購入を検討しているのであれば、一度書店で立ち読みしてみるなど、内容に目を通して自分に合っていると思うものを購入するようにしましょう。
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うつ病のしくみ


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うつ病は脳内にある神経伝達物質が分泌が正常に行われなくなるという状況がおこっているそうです。この状態は内因性うつ病がもっとも明確に現れるとのことです。うつ病の原因となる神経伝達物質の種類には、セロトニン、メラトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどがあります。またストレスを受けると副腎から分泌されるホルモンであるコルチゾールという物質が多量に分泌され、このコルチゾールが脳細胞に与えるダメージがうつ病の原因のひとつということも確かめられているそうです。このようにうつ病がおこるしくみは色々なホルモンが分泌異常を起こし、それらが相互に影響しあっている可能性があるということです。うつ病の治療に用いる抗うつ薬であるSSRIやSNRIはノルアドレナリンとセロトニンの2つの神経伝達物質の異常にだけ効果があるので、そのほかの神経伝達物質の異常が原因となっているうつ病では改善しきらないことがあるのです。またうつ病になるしくみは、神経伝達物質の分泌異常以外にも栄養素の摂取の不足にもあるようです。ビタミンB郡、ビタミンC、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ナイアシンなどが不足することでセロトニンなどの神経伝達物質が生成されなくなったり、意欲低下、情緒不安定、悲観、不安感などのうつ病に通じる症状を起こすことがあります。これらのうつ病のしくみからうつ病の治療も複合的に行わなければならないことが分かると思います。投薬治療だけでは改善しないうつ病もあるということです。

うつ病の治療薬について


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うつ病の治療には抗うつ剤を服用することが一般的です。うつ病の治療で抗うつ薬を飲むと便秘になることがあるようです。また、抗うつ薬によって口の渇きを感じるようになることもあるようです。これはうつ病の治療につかう薬によって抗コリン作用と呼ばれる副作用が起こるためなんだそうです。うつ病の治療に使用される抗うつ剤にはアセチルコリン受容体と呼ばれる脳内のセンサーのような部分に結合する性質があります。この結びつく性質によって、大腸が活発に動くようになるので、水分が過剰に吸収されて、うつ病の薬物治療中には便秘になったり口や喉が乾いたりということが起こります。うつ病の治療で三環系のトリプタノール錠やアモキサンカプセルという抗うつ薬を服用してひどい便秘になり、SSRIのルボックスという抗うつ薬に変えたという例もあるそうです。前立腺肥大症を煩っている人はうつ病の治療で抗うつ薬を服用することで尿が出にくくなるケースがあるそうです。急性閉塞隅角緑内障をはじめ緑内障の方は、うつ病治療によって抗コリン作用で眼圧が上がって緑内障の症状をより悪くさせる危険があるそうです。これらの病気に人はうつ病の治療について、前もって医師に相談することをお勧めします。

ひろがるうつ病


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うつ病の症状は自分では判断しにくく、身体に異常を感じて医師の診断を受けても発見できないケースもある病気です。しかし近年はうつ病にかかる人の数が急増しているのだそうです。芸能人などの有名人でもうつ病にかかったという方が少なくありません。さらにうつ病の自覚はなくてもうつ病の症状に当てはまる人はみなさんの周りにも多くいらっしゃるのではないかと思います。日本では不況の影響ということもいわれていますが、年間の自殺者は3万人を超えているとのことですし、日本人10人のうち1人がうつ病の症状をもっているといわれています。人間はどんな人でも1人きりで1ヶ月間監禁されると精神が正常ではいられなくなるそうです。どんな人あっても人間の精神は脆いものなのです。だからうつ病は誰もがなる可能性のある病気だと言えます。しかしながらうつ病は見逃されやすい症状が多いので発見されていないケースも多いといわれています。特に日本人の良いとされている精神論に、「頑張ること」「我慢すること」「忍耐強い」というものがあります。これらは素晴らしいことなのですが、過剰になると精神的な負担がかかり、これがうつ病のきっかけとなります。日本人はうつ病になりやすい国民性をもっているといえます。

うつ病の特効薬はあるか


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うつ病にかかると落ち込みやすくなり自傷ばかりしてしまいます。街中で人とすれ違いさまに肩が当たるだけでも落ち込むことがあるんだそうです。しかしこれがうつ病という病気によるものであれば、気力ややる気で改善することはできません。他の病気と同じで治療しなければならないのです。うつ病の治療には抗うつ薬や精神安定剤といった薬を服用する薬物治療を中心とした治療法が主流になっています。これらの薬を服用することで少しずつうつ病の症状が改善する効果が確かめられています。しかしうつ病には特効薬というものはありません。なぜならばうつ病という病気の発症の仕組みや、現れる症状について医学的に解明されていないからだそうです。これらが解明されていなければ特効薬もできません。しかし風邪のような身近の起こっている病気にも実は特効薬というものがありません。風邪の治療に用いる薬は風邪ウィルスを駆除する薬ではなく、熱や咳、鼻水などの風邪の症状を和らげる効果しかないのだそうです。うつ病の治療にも風邪薬と同じように症状を和らげ改善していく効果しかありませんが、この治療法が最も有効なうつ病の治療法だとされています。うつ病もほかの病気の場合と治療法に大差はなく、病院の診断を受け、処方された薬を飲んで十分な休養をとることが基本です。

すぐにできるうつ病の克服法


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うつ病の症状を悪化させないために大切なことは、うつ病になると現れる「悲観的になる」「自分が価値のない人間に思える」などの後ろ向きで否定的な考え方をしてしまった場合に、それらをうつ病の症状だと理解して割り切ってしまうことです。何かをやろうとしても出来ないこともうつ病の症状だと理解して無理にやろうとしたり出来ないはずがないと考えないことが大切です。うつ病の治療によって症状が改善されてくれば、これらの否定的な考え方も治まってきます。うつ病から回復するまでの間は、自分が出来ると思ったこと以外を請け負わないようにする、自分ができる小さなゴールを作って出来ることから取り掛かるようにする、気持ちが前向きになる活動に参加し、うつ病であることはなるべく打ち明けるようにしながら一人にならないように人と一緒にいる時間を多く持つ、激しくない程度の運動や社会活動・スポーツ観戦・映画鑑賞などをする、大切な決断(退職、出産、結婚、離婚など)はうつ病が回復するまで延期する、うつ病は急に回復しないので気長に治療しようという気持ちをもつ、うつ病で苦しんでいることをまわりの人に伝えて助けを求めるようにする、などを心がけることが大切です。これらはすぐにでもできるうつ病克服のための方法です。

サーモンでうつ病治療


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日本を始め近代社会での働き盛りの人(特に男性)の自殺が深刻な問題になっていますが、この自殺に大きく関わっているのがうつ病だと言われています。うつ病の研究が日本よりも進んでいるアメリカでは最近の研究で、魚に含まれる成分がそう病うつ病の改善に効果があることが分かってきたんだそうです。これはサーモンなどの魚に含まれるオメガ3脂肪酸といわれる栄養素の効果で、オメガ3脂肪酸を摂取したうつ病患者はそううつ病の症状が緩和する期間が長くなるのだそうです。オメガ3脂肪酸は人間の体内で作り出すことができない栄養素なので、食品から摂取することが必要です。日本でもこのオメガ3脂肪酸が変化したDHAやEPAといった成分の健康への有効性は知られていますが、このオメガ3脂肪酸はサーモンなどの魚のほか緑黄色野菜や海藻などに多く含まれているので、これらの食品を食べることでうつ病の改善にもつながるということです。また軽いうつ病を治療するのにハーブが効果的です。アメリカで行われている研究で明らかになったことで、セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)という種類のハーブに含まれるハイペリシンという成分を使用することでうつ病にかかっている人の5~8割の人のうつ病の症状が改善されたという結果が出たそうです。ただし既に薬物治療を行っている場合には、ハーブの成分と科学的に反応するおそれがあるので医師と相談の上で行う必要があります。

うつ病とホルモン


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うつ病は、脳内で分泌される神経伝達物質が正常に機能しなくなることが原因だと言われています。この脳内の神経伝達物質は、いわゆる「ホルモン」と呼ばれる物質で脳内のホルモンのバランスによって人間の感情は変化し、うつ病もこのホルモンに関係しています。脳内に分泌されるノルアドレナリンという物質は適度な量が分泌されていなければならず過剰に分泌されても不安症などのうつ病の症状をおこします。またメラトニンは睡眠のリズムを調整する役割を担っている脳内のホルモンで、このメラトニンはセロトニンの前駆体であり、ともに分泌に異常をきたすと不眠や過剰睡眠や朝早く目が覚めて眠れなくなる、などのうつ病の症状を起こすと考えられています。アセチルコリンというホルモンは感情の起伏を調整する役割があり、このアセチルコリンの分泌異常はうつ病の症状の大きな原因と考えられています。このホルモンが不足すると記憶や意識、知能、睡眠のリズムに異常がおこり、集中力の低下や記憶力の低下、昼夜の逆転などのうつ病や不眠症の症状となって現れます。またコルチゾールというホルモンは、自律神経系に関わる興奮や感情、海馬(脳内の記憶に関する機能)に影響を及ぼし、記憶力、集中力が大きく低下するといったうつ病の症状につながるといわれています。

うつ病とセロトニン


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うつ病の発症メカニズムは脳内の神経伝達の働きをするホルモンと大きく関係しています。セロトニンは脳内の神経伝達を行うホルモンの一種でトリプトファンという必須アミノ酸を代謝するなかで作られます。セロトニンは、快楽や歓びの感情に関わるドーパミンや驚きや恐れの感情に関わるノルアドレナリンなどのほかの神経伝達物質からの情報を集約しコントロールして精神を安定させる役割があるのですが、このセロトニンの分泌が不足すると、感情をコントロールしにくくなり、うつ病になったり快楽を断ち切れずに依存症になったりするいうことが報告されています。ノルアドレナリンは分泌する量で神経の興奮状態をコントロールする物質で、このノルアドレナリンの不足はうつ病の原因になります。ノルアドレナリンは分泌が不足すると意欲が沸かない、無気力で無関心といううつ病の症状が現れる原因になります。反対にノルアドレナリンという神経伝達物質は過剰に分泌されると自殺や脅迫観念、不安感、などのうつ病に見られる悲観的で消極的な気持ちの原因となります。またドーパミンは分泌に異常をきたすと忘れっぽくなったり記憶力が低下したり、反応が鈍く無力感や無気力になる、また注意力や集中力も著しく低下するなど、うつ病の症状の原因となります。

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